今回のお題!おだやかじゃないねぇ
保険会社も対応に困っていることも多く、
「どんな手法があるのか!」
を、騙されない為にも、加害者にならない為にも
是非知っていただきたいので!!
それはそうだね!
知らない間に詐欺に加担していたなんて悲しすぎるよ
まさに台風シーズンの現在!
そして来月に火災保険が値上がりとなるのでご検討されている方も多いからこそ注目されている「今」だからこその話です。
【火災保険】どんな時に貰えるの?
まず知っていただきたいのは、火災保険で給付の対象となる場合です。
台風・暴風・ひょう・地震等、自然災害による住宅の損害は加入している火災保険で補償されることがほとんどです。
逆をいえば、自然に消耗したり劣化したものはお支払いの対象にはなりません。
そして、発生事故があってからの請求期限も3年となっているので注意してください。
ただし、時間が経過すればするほど、被害状況や原因の特定が困難になるのですみやかに申請をしましょう。
【火災保険】トラブルってどんなトラブル?
題名にあるように、請求に関するトラブルが増加しております。
具体的には、住宅修理に
「火災保険が使えますよ」
と言った勧誘による業者とトラブルになってます。
消費者庁も注意喚起している昨年の記者会見です。↓
伊藤消費者庁長官記者会見要旨(2021年7月28日(水)) | 消費者庁 (caa.go.jp)
具体的な事例
事例1
災害を調査しているという業者から連絡があり、
「自己負担なく屋根などの修理が出来ます」
というので自宅へ来てもらった。
自宅に来た業者は、
「強風の影響で屋根がずれている。費用は保険会社から出るので自己負担はないですよ。」
また、
「保険会社との交渉はすべてこちらで行う」
と言われたので、負担額がなく修理できればよいと思い契約書をした。
契約はしたが、契約の控えもなく
「当社で工事をしないと保険金の4割をいただきます」
と言われ不安になった。
とのことで、上記事例は国民生活センターにより解約の相談が入った。
(2018年受付 80歳代 男性 関東地方)出所:国民生活センター相談事例をもとに再構成
事例2
インターネットで、
「保険金請求に関し、災害での被害状況説明のお手伝いを行っています」
と書かれたサイトを見つけ連絡。
後日、業者が自宅に来た時に、
「火災保険で外壁、雨樋、ベランダの手すりの修理ができる。」
また、
「申請の手伝いをするが、完全成功報酬型で、保険金が支払われた時にのみ保険金の30%を請求する」
という説明を受けて契約をした。
その後保険金が100万円下りたので、住宅メーカーに修理を依頼したところ、70万円では修理できないといわれてしまった。
(2020年受付 40歳代 男性 関東地方)出所:国民生活センター相談事例をもとに再構成
詐欺に加担!はどんな場合?
事例2のような状況で、保険請求のサポートをする業者が別々ではなく、同じであった場合。
実際の修理代金とは別にコンサルタント料やサポート料が加算され修理代金以上お金が必要となり、業者から
「もっと広範囲に雨どいも破損したことにして保険金を請求する手段もありますよ。」
と優しく教えてくれるように言ってきた。
さらに
「経年劣化した部分もピカピカに直して一緒に請求すれば負担ゼロどころかプラスになりますよ。」
と・・・
不正のパターン
不正のパターンには大きく2つに分かれます。
1つめが、契約者が騙されるケース
「保険を使えば無料で直せる」などと勧誘され様々な手数料などを請求されます。
途中で気が付いて解約を申し出ても高額なキャンセル料を請求されたりします。
2つめが、契約者も不正に加担してしまうケース
被災前から壊れていた箇所や老朽化していた箇所を台風などで壊れたことにして虚偽の請求をすることです。
例えば100万円の修理に見積を300万円で作成してもらったり・・・つまり、業者とグルになってしまうことです。
不正に加担してしまうと・・・
今まで説明してきたように、不正請求に加担してしまうと刑法の詐欺罪に該当する可能性があります。
詐欺罪は10年以下の懲役となり、初犯でも金額が大きかったりすると実刑もありうるようです。
受け取った保険金も不当利得として返還請求される可能性があり、とても重罪で怖いものです。
気をつけること
まず、「保険で直せる」と言われたら保険会社や保険代理店に相談しましょう!
「保険金の請求をサポートします」「知らないと損をします」とか、甘い言葉で請求支援をアピールする業者がいます。
保険が複雑化するなか、一定の需要もあるようですが中には多額の手数料を要求したり、悪質な手法もあるようです。
本来、保険の請求は手数料なしで申請できます。
また、「被害の診断から保険の請求まで全てお任せください。」と言って元々壊れていたり古くなったものを請求したり、ヒドイ場合はわざと破壊したりする業者も存在するようです。
もう一度かきますね。
不正な業者と契約する前に、保険会社や代理店に必ず質問や相談をしてください。
もし契約をしてしまったら・・・
リフーム業者(請求サポート業者)と保険契約者とのトラブルには保険会社は介入できません。
ですからいくつか案内させていただきますね。
消費者ホットライン 局番なし188
損保ADRセンター 0570-022808(通話料有料)
IP電話等からはこちらへ直接連絡をしてください↓
もちろん、弁護士が身近におられるならば弁護士で問題ないかと思いますが、弁護士の方も得意分野等あられるので、ご確認してください。
まとめ
火災保険って滅多に使うこともないし、知識がないのも問題になりやすいね。
そうだね。
火災保険って一生縁のない人も多いし火事だけ補償されるものと思っている人も多いんだよ。
最近は気候変動で、自然災害も増加傾向にあるので火災保険の需要は高まっています。
自然災害が多く火災保険を利用することが多くなり、来月には長期の契約がなくなり実質値上がりとなります。
その一部が不正請求によって値上がりしていることになるのですから、このようなトラブルに注意をしてください。
また、不正請求には保険業界も厳しくみています。
怪しい勧誘にはお気をつけください。
コメント