つるちゃんブログ、鶴園 広伸(ツルゾノ ヒロノブ)です。
前回の続きとなります。
ご案内した通り外資系の保険会社で保険の外交員として働いていました。
保険を販売するにあたり、販売手法として多少の心理学は学びましたが、それ程深く勉強しませんでした。
沢山のお客様とお会いしていくうちに、お悩みやご相談も沢山聞かせて頂くようになったのですが、それでもカウンセラーになるなんて思ってもいなかったです。
あの日が来るまでは・・・
あるお客様からのご相談。
お金(借金)についてのご相談で、御主人様が奥様に内緒で債務を増やし、それが奥様の知る事になってからのご相談でした。
保険の整理・家計簿診断・金利の引き下げ等、最後は引越しまでしてご家庭の収支を見直し、これから二人でやり直そうとお決めになられました。
その後、奥様のお父様が事業をされていた事もあり、債務を全て肩代わりをされたのです。
が、数ヵ月後に問題が発生しました。
ご主人様の新たな借金が出てきたのです。
しかも、結構な金額で・・・
奥様から電話があり、
「主人と離婚しようと思います。今までご相談にのってくださってありがとうございました。」
と今までの御礼と御主人様を信用する事ができなくなったので一緒に生活が出来ないと涙ながらにお話をしてくださいました。
電話の最後に「今晩主人に話をするので、また主人の相談も聞いてあげて下さいね」と御主人様を気遣う言葉を残し電話をきりました。
奥様からの電話を終えた時、「なんで?」と御主人様に対して寂しく、虚しく感じた事を覚えています。
あれだけ話をして奥様に散々謝罪をして、それでも一緒にやっていきたいと懇願されていたのに、何故?
御主人様は真面目で明るく、お金の問題が無ければすごく楽しそうなご夫婦なのに、残念で仕方がありませんでした。
翌日、マネーセミナーの講師として仕事をしていたので、お客様の電話対応等は全て休憩時間と終わってからの対応となったのですが、留守番電話の1件に奥様からの電話がありました。
セミナーが終わってから、奥様の留守電メッセージを聞いたのですが・ ・ ・
「今朝、主人が亡くなりました。 。 。」
「朝起きたら目の前で首を・ ・ ・」
全身に電気がはしり、鳥肌が立ちました。
心の中で『昨日、奥様を止めておけば・・・』
そう思った瞬間、更に全身に悪寒が走りました。
『俺がそう思っているのなら、奥様はもっと自分を責めているはず』と。。。
小雨の降る中急いでご自宅へ行ったのを覚えています。
ただ、道中は全く覚えていませんが。。。
奥様にお会いすると、気丈ながらも心の悲痛な叫びを繰り返しているのが見えたのです。
それからは、御通夜・御葬儀としなきゃいけない事が沢山あったので奥様も目の前の生活へと戻ってこられましたが、やはり心に大きな損傷を受けておられました。
その後、ご実家に戻られた奥様は何も手がつかず毎日を過ごされていたようです。
奥様のお母様も「どう声を掛けて良いのか分からないけど、心配している事と励ます事しか出来ないから・・・」とおっしゃっておられました。
それから2ヶ月程は奥様と一緒に相続放棄を含め何度かお話をしました。
その間に奥様の様子も徐々に戻られ、私がお手伝いできる事が一段落した時に新たな問題が発生したのです。
奥様のご様子が安定されない間は、何だか私も仕事モードに切り替われず、気になってばかりいましたが、安定されてきたので、私も本格的に仕事モードに入ろうと思っていました。
が・ ・ ・
オフィスには行けるのですが、お客様の所に行けないのです。
気持ちは、前のめりになる位あるのですが、自分から動けないのです。
幸いながら、依頼された事やお客様に呼ばれた際には問題なく動けるのですが、自分から動くのが出来なくなっていました。
『これ、ヤバイかも・・・?』
と、頭の中をよぎったのを覚えています。
当時、外資系の販売員でしたので、給料は殆ど歩合制。
固定給はあるのですが、社会保険料と税金を払えば全て消えてしまう。活動経費は移動も含め会社から一切貰えない。
雀の涙ぐらいの固定給以外は全て自分の実力次第の世界にいたので、働けない=給料が無いでした。
(現在の給料制度は変わっているようです)
悪く聞こえるかも知れないですが、良い所も勿論あって、給料は実力次第ですから貰える給料に上限はございません。
当時の私は医師の診断を受けて病名がつくと休暇を取らなければいけない!と思っていたので、病院にも行けない・・・(実際は定かでは無いです)
ですから、医師では無いカウンセラーからカウンセリングを受けるようになったのです。
しかし、元々人前で話しをしていた私。
そして、だいぶ捻くれてる私。
しかも、超がつく程の天邪鬼な私。
カウンセラーの話にも、『もっと違う説明の仕方があるやろ?』とか、『この方が分かり易いのに』とか、とにかく全く頭に入らない、そのうえ文句が多い
で、違うカウンセラー・・・また、違うカウンセラーへとを繰り返していました。
散々、心の中で文句を言っていた私が行きついた先は『自分がカウンセラーになったらええんや!』でした。
お客様の為に、とか、優れた営業手法・話法の為とか、カッコイイ事が言えたら良いのですが、私の場合は自分自身の為に目指したのです。
それからは、色んな所に足を運んでは座学・実技を繰り返し自分なりのメソッドを作るまでになったのです。
長々と自分の事ばかり書きましたが、私がどんな人間なのか少しでもご説明できていれば幸いです。
次回からは、お役に立てるような情報を提供していければ!と思います。
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