今回は「自動車保険」なのね
当たり前のように加入していることが多い自動車保険。
しかし、割引が保険会社によって差があることを知らない人も多いです。
必要な補償を自分で判断ができ、無駄を省くことで節約にもつながりますね。
最近の自動車保険(任意保険)では、年間の走行距離に応じたリスク細分型保険も増え、自分で保険を選択する機会も増えてます。
どんな内容で、どんな割引があるのか!を簡単ですがご案内します。
自動車保険について
まずは、現在の自動車保険の現況と内容について説明させていただきます。
自動車保険には、強制的に加入しなければいけない保険と、それだけでは、補えきれない部分を補償する保険の二種類あります。
前述の保険は「自賠責保険」といい、自動車を購入したり、車検の時に更新したり法律で加入が義務になっています。
後述の保険は「任意保険」で、加入が義務ではないですが一般的に「自動車保険」といえばこの任意保険を指すことが多いです。(ここでは「任意保険」を「自動車保険」とお伝えしていきます。)
現在、自動車保険の加入率ですが・・・
自動車保険加入率88.4%(出典:自動車保険の概況|損害保険料率算出機構、2021年3月)
となっています。
逆に言うと、10人に1人は自動車保険(任意保険)には加入をしていないので注意が必要です。
基本的な補償
自賠責保険
この「自賠責保険」日本では加入が義務で強制加入の保険です。
法律で義務化されている保険で、どこの保険会社でも内容や金額に違いはありません。
補償内容は、自動車(バイク)を運転中に他人をケガをさせたり、死亡させたりした場合に支払いがある対人賠償事故を補償します。
補償範囲は以下の通りです。
損害の範囲 | 支払限度額(被害者1名あたり) | |
傷害による損害 | 治療関係費、文書料、休業損害、慰謝料 | 最高120万円 |
後遺障害による損害 | 逸失利益、慰謝料等 | 神経系統・精神・胸腹部臓器に著しい 障害を残して介護が必要な場合 常時介護のとき:最高4,000万円 随時介護のとき:最高3,000万円 後遺障害の程度により 第1級:最高3,000万円~第14級:最高 75万円 |
死亡するまでの傷害による損害 | (傷害による損害の場合と同じ | 最高120万円 |
死亡による損害 | 葬儀費、逸失利益、慰謝料(本人および遺族) | 最高3,000万円 |
自動車保険(任意保険)の基本的な補償
「自賠責保険」とは違って強制ではない「任意」の保険ですが、ほとんどの人が加入している「自動車保険」です。
一般的に自動的についてくる保険をチェックしてみましょう。
・対人補償保険
・対物補償保険
・無保険車傷害保険
・自損事故傷害保険(人身傷害保険の場合はそちらで補償)
対人・対物補償保険
対人・対物の保険は現在では、ほとんど無際限での加入が多くなっており、対人では「自賠責保険」で補えきれない補償を、対物保険は「自賠責保険」では支払いの対象外となります。
無保険車傷害保険
以外と知られていないのがこの無保険車傷害保険です。
事故の相手が、保険に入っていない、または入っていても補償内容が不十分な場合にお支払いの対象となりますが、こちら側が死亡または後遺障害が生じた時となっています。
これも無制限が最近では一般的ですが契約時期や内容によって上限が設定されていたりするので確認しておきましょう。
自損事故傷害保険
この「自動車事故傷害保険」は任意で選べる「人身傷害補償保険」を契約しない時に「対人補償保険」と一緒に自動で付帯される保険です。
内容としては、相手側がいない単独での事故の際に契約車両の運転者、搭乗者が死傷された時で「自賠責保険」などの保険金が支払われない時に保険金が支払われます。
「人身傷害補償保険」の方がカバー範囲も広く「人身傷害補償保険」の方が優先的に支払われることになります。
基本的な補償まとめ
対人・対物補償の保険は先程も述べたように、無制限が最近では一般的です。
無保険車傷害保険は金額の設定が可能であれば、無制限がこちらも一般的となりました。
(2022年の契約では2億円の設定が一般的でした)
ここまでが、最低限度の補償内容となっていますので、ご自身や乗車中の人の為にも「人身傷害保険」や「搭乗者傷害保険」を付けるのが一般的となっています。
その他、保険会社によっては、自動的に付いてくる「他者運転特約」や「ロードサービス」等もあります。
基本的な補償は、「対人・対物」がメインで、次に「自動車を運転している人や搭乗者」、次に「車両保険」といった自分の車の保険があります。
自動車保険の割引
自動車保険には色々な割引制度があります。
保険会社ごとに割引額も内容も違ったりするので、お支払金額を優先する場合は各社色々と比べてましょう。
等級割引
自動車保険は、事故の多い人、少ない人によって割引率があります。
その割引は「等級」で表示され、1等級から20等級まであり(保険会社によりそれ以上もあります)数字が大きい方が割引率が高く、逆に少ないと割増料金となります。
最初は6等級または7等級からスタートします。(7等級スタートは11等級以上等のセカンドカー割引適用時)
最大63%の割引があり、逆に最大64%の割増もあります。
参照元:損害保険料率算出機構発表 自動車保険参考純率改定説明資料(詳細版)2011年10月21日適合性審査結果通知受領による
運転者を限定する割引
運転手を限定する方法での割引は2種類あります。
運転者限定特約
この割引は「本人のみ」・「夫婦のみ」・「家族のみ」・「限定なし」と運転する人を限定することで割引率が変わり運転する人が少ないほど割引は高くなります。
運転者年齢条件特約
この割引は、「年齢」によって運転手を限定し先程と同じく運転する人が少なくなれば割引率が大きくなります。
一般的に運転する人の年齢が「35歳以上」・「26歳以上」・「21歳以上」・「限定なし」がありますが、「30歳以上」や「26歳以上」が最大だったりし、保険会社や事業用等の条件によって年齢条件の設定が変わります。
ゴールド免許割引
運転者(被保険者)の免許証の色がゴールドだと割引があります。
割引率は保険会社によって差がありますが数%~から最大10%前後までの割引があります。
セカンドカー割引
前述の「等級」にも出てきましたが、2台目の車で初めて自動車保険を契約するときに「7等級」からスタートできる制度です。
新車割引
契約が自家用乗用車の用途・車種に該当し初年度登録等から25か月以内の場合割引が受けれます。
新車の定義や割引率が保険会社によって違うので確認が必要です。
インターネット契約割引(インターネット割引)
この割引は、インターネットで契約をするだけで割引されます。
保険会社によって実施していない保険会社もありますがインターネットで契約をするのをメインにしている保険会社(ダイレクト型自動車保険)には多く見られます。
早期契約割引
インターネット割引とセットで割引が多いのがこの「早期契約割引」です。
この割引も前述同様に割引額や実施の有無など保険会社によって違います。
更新時期はあらかじめ分かっているので、割引の有り無しや割引額等早めに調べてお得に活用したいですね。
証券不発行割引
ダイレクト型自動車保険に多い割引で、保険証券を紙で発行せずにその削減できたコストを割引します。
割引金額は約500円程度ですが、契約自体がインターネット経由なので紙の保険証券が不必要な人も多いので、少しでも割引があると嬉しいですよね。
まとめ
他にも、車の性能によって「ASV割引(自動ブレーキ割引)」や「エコカー割引」などもありますが、基本的に自動車の型式が分かると自動的に割引となったり、メーカーオプションやグレードを申告することで割引対象になったりもします。
沢山の割引があるんだね~
保険会社によって割引の違いもあることを始めて知ったよ!
インターネットで契約する人が増えたけど、担当者がいる契約もまだまだあり、継続忘れや万が一の安心感を重視している方が多いようです。
自動車保険は、「万が一」のものです。
「誰が運転する?」等の運転者の変更や車の変更があった場合は、内容も変更しなければなりません。
支払金額に大きく影響をする割引も重要ですが、その「万が一」の時に保険会社から「お支払いに該当しません」と言われないように内容をしっかり確認してくださいね。
事故が無いように、皆様の安全運転が一番です。
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